漢拏山へ
朝6時には起きて、今日の登山の準備をする。天気は悪いとはいえないが曇天で、昨日の雪もあって積雪の程度も分からず、安心はできない状況である。まあ、しばらく登って危険なようなら引き返せばよい。部屋でサンドイッチを食べて、バナナ牛乳を飲み、7時20分頃ロビーに下りていく。
ホテルの前にはタクシーが待っていて、主人がタクシーの運転手に説明してくれる。主人にお礼を言い、タクシーに乗りこむ。タクシーは、まだ薄暗い済州の市街を走り、11号線を南下する。済州市は、漢拏山から流れ出た溶岩台地の上にあるだけに坂道が多い。道は特に凍っていないが、標高が上がってくるに従ってうっすらと雪が積もっている。検問を通過し、チェーン装着場もあるが、広い道路をタクシーはノーマルタイヤのままでぐんぐん登っていく。凍った道には塩化カルシウムではなく、砂がまかれているようだ。葉を落とした見晴らしの良い林のなだらかな高原の道を30分くらい走り、午前8時過ぎにタクシーは成板岳登山口広場に到着した。
乗る前に決めていた(2万wだったか?)を支払い、テカテカに凍りついた広場に足元に気をつけながら下りる。レストランに入って登山準備をする。スパッツをはき、軽アイゼンをつける。レストランはもちろん奥に食堂があり、例によって土産物がずらりと並んでいる。おもしろいのは、登山用品を販売しているコーナー(左)があることである。右の写真がその料金表で、ザック、登山靴、スパッツ、軽アイゼンなど結構いろいろとそろっているようである。
8時を過ぎているので、登山口の国立公園管理事務所に行く。20〜30人の人が登山準備をしているが、それを見る限り、きちんとした装備しているようだ。とりあえず窓口で入園料金1300wを支払い、いよいよ登山開始する。日本語の案内も書いてあるが、職員には通じないようだった。
成板岳コースは、7.3kmと案内書には書いてあったので、登山口の案内板のチンタレバット(後でツツジ畑避難所だと知った)が頂上だと思っていた。それによると、登山口ゲートは午前9時に閉まり、午後12時までに登頂する必要があると書いてあるようだ。(実際には12時までに避難所、登頂は13時半までであった。どちらにせよ、登山に時間制限がある。)ということで、急いで出発する。なだらかな高低差の少ない道であることもあって、皆も速いペースでぐんぐん登っていく。
しばらく歩いていると、軽アイゼンに雪がついて歩きにくい。ストックで落としながら歩いていたが、登山道は圧雪で特に滑りにくいわけでもないので、軽アイゼンをはずす。このまま山頂まで、圧雪の安全な道ばかりなので、実際のところアイゼンやピッケルは必要ないと言ってもいいだろう。
H14.12.27-1