華明から釜山へ
バスは、がたがたと山道を下っていく。途中西門らしき箇所を通過し、やがて盆地から抜け、西釜山の街に出た。とにかく確実に洛東江沿いにいくつもある地下鉄駅に降りることだ。そうすれば、あとは何とか計画が立つ。さあ通りに出て、右に曲がるか左に曲がるか....。しかしバスは街に出るとややこしく曲がりだす。「華明」の声にすぐに反応した。よし!これで大丈夫
13時前、地下鉄2号線華明駅前に立つ。これで不明瞭な旅行はすべて終了した。あと、今日と明日は釜山の散策をして、日本に帰るだけだ。地下鉄の切符を例のタンスのような販売機で買う。ホームにはここにも本棚があるが、未だにこれらの本を読む人を見た子はない。
地下鉄で西面まで行き、1号線に乗り換え中央洞へいく。まずは、今日の宿を確保して、荷物を預ける必要がある。中央洞のあたりは一般の旅館も多く、国際旅客ターミナルにも近いので好都合だ。しばらくうろついて安旅館を探す。「ソウル荘旅館」(ソウルホテルの表記もある)に入る。普通の旅館ではあるが寝るだけなので、場所以外は気にはならない。支払いをするときに「女いるか?」と日本語で聞かれたが、丁重にお断りした。日本人の一部はそういう利用の仕方をするということだろうか。
歩いて南下し、大庁路を横断し、光復路を西に歩く。クドレコードに入り、朴さんと待ち合わせていた本屋に向かう。時間まで、いろいろと本を見て回る。次に登山予定のチリ山の登山地図、「MOUNTAIN」という登山雑誌、日本地図、そして韓国のほとんどの都市の市街図のある韓国の道路地図を買う。これで、次回からのアプローチがだいぶ楽になるはずだ。しかしチリ山の地図の表紙は、白頭山の天地の写真が上下に二枚であるから、字が読めないと間違って買ってしまう。やがて、待ち合わせの時間になったので、外に出る。外では露天商が結構いるが、写真のような子犬までも段ボール箱で売る姿には感動を覚える。食用犬ではなさそうだ。しばらくすると、約束通り、帽子をかぶった朴さんがやってきた。
H14.12.31-4