地下鉄で清涼里へ

 大学路から、最もわかりやすい交通機関である地下鉄に乗ることとする。恵化駅に降りていき、切符を買うのであるが、はじめてとなるといろいろと悩む。とりあえず乗り換える必要があり、ソウルの国鉄の東の拠点である清涼里駅を目標とする。ソウルの地下鉄はそんなに複雑ではなく、路線図でも色分けされており、全ての駅も番号が打たれている。が、とにかく経路図はハングルオンリーか英語で、例えば清涼里ならその音を調べ、ハングル(そのまま読めばチョンリャンリだが、実際にはチョンチャンニと発音される)で探すか、英語(最近統一されて来たそうで、清涼里は素直に表記すればChongchangriだろうが、実際はCheongnyanguiと表記される)でさがす必要がある。
 地下鉄の切符は600wと700wがあって、区間で購入する。日本なら料金のボタンに行き先が書いてあるか、統一料金なのであまり心配はいらない。しかし、ここの地下鉄の大きなタンスのようなステンレスの販売機には4つのボタンがあって、それが何を表すのかよく分からないハングルで書いてある。また、ボタンを押してお金を入れる方式なのもなれないととまどう。また、普通は1000wまでの小銭しか使えない。後で知ったが両替機もその横にあるある。しかし何故か多くは宝くじ販売機と並んで設置してあるのでハングルの読めない人にはリスクが伴う。結局ここでは小銭がなかったので、路線図を指さして切符を購入した。
 次は改札を通る。路線にもよるらしいが日本の自動改札と違い、切符を入れて改札のバーを自力で動かして通過する。切符(写真)の裏には黒い磁性体の帯がある。たぶんこちらを下にして入れるんだろうが、ちょっと不安である。しばらく改札を観察して、みんなのやり方をまねして無事通過した。ホームは日本と同じようなものだが、上り下りで改札が分かれている場合が多いのも、注意する必要がある。電車に乗ったら、今度は降りる駅を間違えないことに神経を使う。扉の前に立ち、車内案内を聞きながら経路図を確認していく必要がある。またよく似た音と綴りの駅が結構あるので紛らわしい。
 今回の乗換駅である「トンデムン」は聞き取りやすいので、無事下車できた。駅の天井の案内板に従って東大門4号線から1号線に乗り換える。特にトラブルはなかったが、上り下りだけは要注意である。3つ目の駅で降りると意識しながら、路線図を皿のようにみて確認し、何とか清涼里で下車した。地図からみると、駅の西に国鉄駅があるので、一番先端から陸上に出る。するとすぐ前にそれらしき駅が見えてきた。それが清涼里国鉄駅であるが、ソウルでNo2の駅にしては、ちゃちな感じである。

   2002' 8/22