仁寺洞から明洞へ
地下鉄1号線で、鐘閣に向かう。地下鉄にはだいぶ慣れてきてほとんど不安はない。鐘閣で降りて、地上にでて2街を東に向かう。YMCAからタプゴル公園に出て仁寺洞ギルに入る。私の意識では、ここは骨董品街であるが、今では夜もなかなかロマンティックな装飾があって、しゃれた食堂や飲み屋街ともなっているようだ。実際、カップルなどの若者を中心に人通りが多く、だいぶ印象が違う。骨董品にも興味があるが、これから登山に行く私にとって荷物になるだけなので何も買えない。安国交差点から郵政局路に左折し南下して再び鐘閣を通り、明洞に向かう。鐘閣タワーがこのあたりはいい目印になっていて、道も迷いにくい。
鐘1交差点を渡ると、永豊ビルがある。このビルは、地下が大きな本屋になっている。入ってみるとなかなか広いフロアである。ハングルの本ばかりで取っつきにくく、趣味や娯楽の本、雑誌類がほとんど見あたらない。ただ、中央部にコミックがあって日本の漫画もいろいろとあるのに目がとまった。ここでは、これから向かうところのいい地図があればよいと思って探した。江原道の地図と、雪嶽山、五台山の登山地図(五千w)があったので、それを購入することにした。また、小さな千wの登山地図(写真の地図:全16巻)を買った。ただ、1巻、4巻、12巻、15巻はないので買えなかった。また、今後の予定の一つに考えていた安東市の地図も買ったが、後で見てみると地図は安東南部だけで、肝心の市街はない。かろうじてハフェマウルは隅にでてはいるが...。休戦中とはいえ、これで「安東市」の地図として製品として売るのがすごい。値段も七千wと登山地図よりも高い。もうこれ以上荷物を増やすわけにも行かないので、
ここから南下すればホテルに行くはずだ。なるべく賑やかな街を通ってホテルに向かう。茶洞から市庁前広場に出る。このあたりはホテル街で旅行者相手の食堂に混じってその影に露天の飲み屋(ビニールで覆う韓国特有のテントのようなもの)があって結構にぎわっている。南大門路を南下し中央郵便局前に着く。軽登山靴で膝もまだおかしく、不安の残る状態で結構歩いたので足もまいってきている。そろそろ腹も減ったので、そこから南大門市場に行くことも考えたが、いい加減足も限界に近づいてきたので、明洞に向かうことにする。韓国には中国人(華僑)街がないともいうが、この郵便局の北の中華街は小規模ながらもその雰囲気がある。
サボイの前を通り、今度はホテルに向かって北上しながら夕食のできるところを探す。メトロホテルに近いところで、食堂にはいる。メニューがあって検討したが、結局無難なところでキムパプとメクチュを注文した。海苔巻きは酢飯でない分あっさりしていてゴマの風味もよい。キムチもあったがボリュームはいまいちであった。
もうちょっと食べたかったので、ホテルの前のコンビニでつまみの腸詰めとビール、ソジュ、明日の朝に飲むオレンジジュースを1本買ってホテルに戻った。ホテルの廊下にはビデオもある。韓国映画を1本持って入った。テレビ局は結構あって、韓国の歴史ドラマ「大望」?を見た。悪徳?役人となった男が、政府に反逆して怪我をした男を探して、その男をかくまっている家に押し入ったが、キムチの壺に隠れて難を逃れる。がその家の真面目な青年がそれを密告するといった内容だ。しばらくテレビを見ながら飲んでいるうちに寝入った。
2002' 8/22