大だこと鬼   

 昔、いつごろか分かりませんが、見舞崎(みまいざき 松の灯台のところ)に鬼が住んでいたそうです。
その鬼はいつも沖にいる大だこをだましていました。

 ある日、大だこは怒ってついに鬼を捕まえ、海の方へ引きずり込もうとしました。
鬼は必死に岸壁につかまりましたが、ついに、鬼は海の方へ引きずり込まれてしまったそうです。
その時、鬼の手や足からは多くの血が出たそうです。
その時の血のあとが今もそこに残っているそうです。


  出典:二名津中学校「郷土の昔話」・・・平成3年度 浜本清三郎(二名津45歳)伝,取材(4508),編集(5402)