3匹のさる

 むかしむかし、あるところに、とても仲の良いおさるさんが3匹住んでいました。
仲の良いとはいっても、たまに3匹で意見の合わない時などはけんかになります。
けんかをすると、一緒に遊ぶ事ができなくなるので、さびしくてこまりました。

何日かたってから、また、一緒に遊べるようになると、うれしくてならないのです。
そんな3匹のおさるさんたちはあるとき、何とかけんかをしないようにと相談をしはじめました。
一番目のおさるさんが、
「そうだ、これからは、口で言う言葉に気をつけるようにしよう。」
と言いました。
二番目のおさるさんは、
「自分はこれから、何も見ないようにする。」
と、言いました。
三番目のおさるさんが、
「そうだ、これからは何も聞かない事にしよう。」
と言ったのだそうです。 そして、3匹のおさるさんは、仲良く暮らしたそうです。



  出典:二名津中学校「郷土の昔話」・・・平成6年度 浜西いせ子(二名津75歳)伝,編集:浜れの(5307)