昔、二名津は村の一部でした。
その村はとても狭く、家はポツンポツンとしかなかったそうです。
今の二名津の街のあたりも湾の中で、東地区の二名津小学校の手前まで全部海だったそうです。
そして、その辺りにある山の事を「いるかだ」と呼んでいたそうです。

どうしてこんな呼び名がついたかというと、ここが海岸だったということに関係あるそうです。
昔、この湾にとても大きな死んだイルカが流れつきました。
そのイルカをかわいそうに思い、流れ着いたこの地区のことを「いるかだ」と呼ぶようになったということです。

---

　　出典：二名津中学校「郷土の昔話」･･･平成３年度　田村正幸(二名津65歳)伝，編集：なほさん(5117)