二名津の石碑
私は、二名津の街中の教員住宅前にある石碑のことについて聞きました。
昔、私の家のあるこの辺りがまだ波打ち際だった頃、いろんな名前を書いた竹の筒が流れついてきたそうです。
その時みんなには、その意味が分からなかったそうですが、少したってその竹の筒が海で遭難した人の名前を書いたものだと分かったのです。
それで、みんなでその竹の筒を埋めて石碑を作り、その横に松の木を植えたのだそうです。
その時いっしょに植えた松の木は、今では虫にやられて枯れてしまいました。
私は今まで、あの石碑がそんな由来の物だとは全然知りませんでした。
その石碑には遭難した人の名前やいろんな事が書き込まれているらしいのですが、今では何を書いているのか分からなくなったそうです。
出典:二名津中学校「郷土の昔話」・・・平成2年度 清家まさ子(二名津72歳)伝,編集:まゆ(5411)