この火事で全焼してしまった家の人は、自分の山を他部落に売って、そのお金で家を立て直して住んだ人もいるそうです。また、この大火事の後、不憫に思った八幡浜の人たちが、家の道具が焼けてしまった人達に鍋を２つずつ寄付してくれたそうです。
このときの火事の様子を描いた大きな絵が名取小学校にあります。
その火事の原因は、子供の火遊びです。そのときは風が強くて、火の燃えかすが菜種（なたね）についた時、風が吹いて火が大きくなり、大火災になったそうです。
運悪くその火のついた家の近くに葬式をしている家がありました。
死人に火がついてはいけないといって別の人がかついで逃げたそうです。
その混乱の中で煙にまかれて死んでしまった人がいたのだそうです。
多くの人の話では、おばあさんが一人亡くなったようです。
この火事で全焼してしまった家の人は、自分の山を他部落に売って、そのお金で家を立て直して住んだ人もいるそうです。
また、この大火事の後、不憫に思った八幡浜の人たちが、家の道具が焼けてしまった人達に鍋を２つずつ寄付してくれたそうです。
このときの火事の様子を描いた大きな絵が名取小学校にあります。
それから数年後、名取の集会所から客神社に上るところに多くの地蔵が作られました。
一番大きいのが、火よけ地蔵といって火事を防ぐ地蔵といわれています。
他の地蔵は、その火事で死んだ馬や牛の供養のためにあります。
それ以外のものは、不幸な人への供養のために寄進されたものと言われています。
それから今まで、名取は大きな火事もおこらずに平和にやってきました。
名取は風が強く、傾斜地に家が密集してあるために一度火事が起こると大火事になってしまいます。
これからもよりいっそう火に気をつけて、火事を起こらないように気をつけていきたいと思います。
出典：二名津中学校「郷土の昔話」･･･平成２〜６年度 編集：みか(5311)
西谷年春(名取46歳) 西谷教子(名取42歳) 辻スミ子(名取70歳) 川名みよ子(名取67歳) 宮部ヨシ(名取91歳)
藤原雪美(名取38歳) 岡上アキ子(名取56歳) 阿部伝治(名取49歳) 川本音市(名取87歳) 垣内庄八郎(名取49歳)伝
※年齢は平成２年時
