大谷口のおばけ

 
 私のお母さんが名取から二名津に通っていた時のお話です。
名取から二名津へ行くには大谷越えという峠を越えます。
そこからは鬱蒼とした山道を少し下り、パッと開けた今の車道の大カーブのあるところを大谷口といます。
そこには今でも小さい橋がありますが、昔は石の橋がかかっていたそうです。
そして、その橋を通っていると
「のっぺらぼう」とか、「目なし小僧」が出てきたということです。

  出典:二名津中学校「郷土の昔話」・・・平成3年度 藤原雪実(名取39歳)伝,編集:バッシー(5401)