名取の数え唄

 この数え唄は、昔、名取小学校の校長先生が、名取を丹念に調べられてつくられたものだそうです。

 一つとや 人もよく知る梶谷鼻(かじやばな) 梶谷鼻
       ここぞ我が里我が名取 我が名取

 二つとや 古き昔を訪ねれば 訪ねれば
       祖先は仙台名取川 名取川

 三つとや 見せてやりたやくろち浜 くろち浜
       沖の眺めも美しや 美しや

 四つとや よそにはないぞえ客神社 客神社
       流れおわせし守り神 守り神

 五つとや いつもにこにこおはようと おはようと
       みんなそろって海仕事 山仕事

 六つとや 昔は焼けても助け合い 助け合い
       働く力でこの姿 この姿

 七つとや 波間に見ゆるあの小舟 あの小舟
       父さん魚が釣れるように 釣れるように

 八つとや 八幡しげひさ行き来する 行き来する
       八幡浜へも一渡り 一渡り

 九つとや 心そろった村人が 村人が
       何でも相談事決める 事決める

 十つとや 年寄り大事にする名取 する名取
       ばあさんじいさんお肩をたたきましょ たたきましょ


  出典:二名津中学校「郷土の昔話」・・・平成3年度 村中恵美子(名取46歳)伝,取材(5),編集:ひろ(5213)