ご え も ん 風 呂
昔は、ごえもん風呂といって鉄でできた底が丸い形の大きな鍋のような風呂が多くの家庭にあったそうです。この風呂は、たきぎを燃やして下の方から温めるので、今の風呂に比べて全体に体が温まります。
その風呂は、一人か二人しか入れなくて、とてもせまいそうです。
ごえもん風呂には木のふたのような物が浮いているそうです。でもこれはふたではなく、この上を踏むようにして入るのだそうです。
ごえもん風呂をよく見ると底の方に3カ所ほどの突起があって、この板がきちんと止まるようになっています。ごえもん風呂を知らない人はこの板をのけて入って、底の熱い部分に足が触れて飛び上がることが多いんだそうです。また、小さな子どもはふたの浮く力が強いので一人では入れないんだそうです。
このようなごえもん風呂も、名取でも今はあまりないそうです。
※ 二名津のM建材で聞くと、今でも風呂の改修でごえもん風呂の注文がたまにあるそうです。(H10)
なお、体験用の五右衛門風呂が大谷口の赤とんぼ荘にあります。希望者はそちらに連絡を...
出典:二名津中学校「郷土の昔話」・・・平成6年度 藤原雪美(名取43歳)伝,編集:元坊(5103)