買い物とバスの確認
市場をぬけ、再び北上して明日のバスを確認しに市外バスターミナルに向かう。そしてさっきチェックしていた、アウトドアショップに入ってみることにした。雨具とストックが無かったので、購入するためである。ショップには衣服を中心にテントや登山靴などを売っている。こぎれいな店だが、他に客はいない。まず、雨具を見て回る。ポンチョが一つ展示してあるが、どうも他には雨具らしきものはなく、安いビニールのポケットレインウェアやレインスパッツさえも見あたらない。あるのはウインドブレーカー(もしかしたら上着だけのレインウェア?)だけである。
30代くらいの主人が出てきて、韓国語で話しかけてくるがよく分からない。レインウェアを聞くと、ウインドブレーカーを指すことから、これですますということか。韓国は日本と比べて大陸性の気候なので、だらだらと雨が降り続くことは少ないからなのか。次にレインスパッツを聞いてみた。どう説明しても相手には何のことか分からないようなので、これも一般的ではないのか。日本ならちょっと裏山へというような山でも、おじさんおばさんはゴアテックスの上下にスパッツをはいているというのに。その末、彼はハイカットの革製登山靴を持ってきて、これは、ゴアテックスなので、これを履けば濡れない(たぶん)と自慢げに話す。レインパンツもない状態で...?ではあるが・・・。登山用のストックもない。南大門市場のショップに大安売りしていたのを買っておけば良かった..。ということで、種類も少ない中から、店員がレインウェアと言い張る、ハラスポーツの黄色のフード付きウィンドブレーカーを買うことにした。新品だから2回の山行程度なら、少々雨が降ってもなんとかなるだろう。デザインは、日本のものと大差はないと思うが、脇のところがファスナーで開くのは初めてみた。価格は6万5千wと思ったよりは高い。生地も薄くて軽く良いしメッシュの裏地もさらりと気持ちよさそうで、悪い買い物ではないだろう。
さらに彼はパンツもどうかと言ってきた。実はパンツは結構自分に合うものがなくて、本当は一本ほしいところだ。ただ、今買うと登山の荷物になるので、釜山でさがそうと思っていた。適当にあしらうつもりだったが、手に取ってみるとなかなかいい、ちょっとはいてみると(着替えルームはないので、店の真ん中で..)ストレッチも良くて軽く、これがなかなか良い。ん..と考えたが、6万7千wのこのパンツを買おうかなと考えた。店員は私の靴に興味を示し、ザンバラン社のフジヤマだというと、ザンバラン(ちょっと発音が違うが)はいいメーカーだといった。財布を見ると、なんと13万wと少し足りない。今回の旅行では、特に値切らないことにしているので、あきらめようとしたのだが、見透かされたように、両方で13万wだといわれた。仕方がないと買うことに決めて、裾あげを頼もうとした。すると、裾あげは、市場に行ってやってもらうと安いって(たぶん)言っている。何でも間に合う韓国の市場である。まあいいか。必要ならホテルで仮縫いしよう。お金を払い彼から商品を受け取ると、ちょっと荷物だなと後悔もしたが、すると彼はステンレスのカップ(シェラカップはない、普通のマグカップ)をサービスだと言って差し出した。また荷物が増えてしまった..。
アウトドアショップを出ると、外はもう真っ暗。腹も空いたが、とりあえず明日の雪嶽山行きバスを確認しなければ..。ということで、市外バスターミナルへ向かう。日本で調べたところでは7番のバスに乗るらしいが、ところが市外バスターミナルには1番から6番のバス乗り場しかない。ましてやソラクサン行きと書いた乗り場も見あたらない。
仕方ないので、ターミナル内に入って聞くことにする。切符売り場には、女職員と男職員の窓口が二つずつあったが、女の人は切符売りで忙しそうである。端の人の良さそうな男の人がすいていたので、乗り場を聞く。「ネイルアチム、ソラクサンカヨ。ポスストップ、オディエヨ?」すると、彼は丁寧にソラクサン行きのバスは7番で、乗り場は1番から6番の乗り場がある方向を指す。やはり7番の乗り場があるんだ..。お礼を言って、もう一度乗り場を見に行く。並んでいる乗り場はやはり6番までだ。ちょっと離れたところにあるのかもと、ターミナル構内をいろいろさがしたが7番の表示はどこにもない。悩んだあげく、もう一度聞くことにした。
同じ男の人の前に行って、ささっと描いたターミナル構内の見取り図を書いて、「チルボンポスストップオプソヨ。イルボン、イボン、サンボン..」と見取り図を指していくと、彼はすぐに私の勘違いに気づいたらしく、いろいろ説明するが、違うと言われても..。困惑していると、彼は席を外して待合室に来て、案内するという。乗り場まで私を連れて行き、「7番とは乗り場のことではない。バスの番号であること、そして乗り場はメインストリートのあの「うどん、とんかつ」の書いた店の前あたりであり、待つのは山側だということ、6:40頃からバスがあることなどを英語で丁寧に教えてくれた。全く感謝・感謝である。
乗り場の番号じゃなかったんだ。しかし、全く紛らわしい。乗り場はA〜Fにでもすればよいのに。とも思ったが何はともあれ一件落着である。何度もお礼を言って、乗り場を確認する。確かに乗り場はあるが、普通のバス乗り場である。しかし、どうしてすぐ近くの市外バスターミナルで停まらないのだろう。
2002' 8/24