晋州の夜
拱北門の前の通りには、交通整理の警官がいてその指示で大通りを横断する。そこから北上し、大通りを東進する。二軒ほど登山ショップもある。大きな交差点で地下街(写真右)に入り、東の端で地上に出る。市場とターミナルの間で宿を探す。
ちょっとイルミネーションが派手だがこぎれいな旅館(写真)に入り、愛想のよいアジュマに声をかける。一泊2万5千wだそうだが、エアコンのことを聞くと3万の部屋を案内してもらった。歯ブラシとシャンプーを渡されて、部屋に入る。テレビも大きいし、冷蔵庫もある。とにかくおなかもすいたので、食事に出ることにする。フロント?で鍵を渡して出ようとすると、アジュマがお茶のような飲み物をさし出して飲めと言う。のども渇いていたので、麦茶と思ってぐいっと飲む。なんとそれは梅酒ではないか。疲れた体が、いっぺんにしゃきっとなった。
晋州といえば、ユッケビビンバだ。中央市場に向かい、市場の北部にあるとガイドには書いてある日本瓦の屋根の天鳳食堂を目指す。なかなか見つからなかったが、なんとか晋州で最も古い日本古民家風の味のある食堂である天鳳(チョナン)食堂を見つけた。入口には様々な観光関係のシールの他、ユッケビビンバというカタカナ表示もあり、日本人御用達の食堂であることがわかる。座ると名物のユッケビビンバとメクジュを注文する。
韓国で初めて口にする食べ物であったが、出てきたビビンバ(写真)をみてちょっと期待はずれだった。ユッケはおいしそうだが、なんといっても量が少なく、ミッパンジャンも貧弱である。日本人相手の店はこれでもよいのかもしれないが、少々不満である。むつこいスープには、ヘジャンクのようにソンジクックという血の固まりも入っていて体には良さそうだが、ペチュキムチはすっぱい。ビビンバにもコチュジャンがこってりとのせてあって、少々辛いが味はよい。量は少ないと思っていたが、なぜか満腹感がある。
食事もすんだので、食堂を出て中央市場を南下する。この市場には野菜や果物が多く、今日の肴になるようなものはなかなか見あたらない。バスターミナルまで南下し、智異山の登山口である中山里への確認する。なかなか見つからなかったが、右端の4番にやっと見つけた。午前7時が始発で、1時間おきに出ているようだ。
ターミナル前の屋台に大きなマンドゥとかき揚げがあったので、5000Wで買う。なんと「ありがとうございました」の声が帰ってきた。コンビニでマッコルリとバナナ牛乳、ノートを買って帰る。結局エアコンは機能しなかったが、その夜は涼しく、扇風機はあったので我慢する。大量にあるマッコルリをやりながら、ドラマを見て寝る。
2003 08/13