長承津から古県へ
広い港内の左の方に大きな建物があり、そこが旅客ターミナルのようである。その前の突堤にフェリーは16時53分着岸する。ターミナルの横から巨大な駐車場に出る。一応ターミナルの中にも入ってみるが、広いが、冷房も効いてない。待合い席には専用の巨大扇風機が回っている。がらんとしているロビーを通り、正面玄関からでると、「平和統一」の石碑と右の写真のような目をイメージした?オブジェがドンと目の前に迫る。そのまま通りに出ると右手にバス乗り場がある。確か、ネットで調べると、長承津から釜山などの都市行き(古県経由)が日に40本あるらしい。それならどこかにターミナルのようなものがあるに違いない。そこで旅客ターミナル内にある観光案内に行ってみる。日本語は通じなかったが、若い女の人が、ここには市外バスはこない、タクシーで1800w程度でターミナルに行けると言う。しかし、市内バスは時々通っているようなので、古県に行くためには市内バスに乗ればいいので再びバス乗り場に向かう。
前の山に日が隠れて影になっているが、まだ縁石は暑くて座れない。といってバス停のベンチは風が通らない。正面の店で1600wのビールを買う。バス停前でグビッといった時にバスが滑り込んできた。そこで、次のにしようとパスしたが、なかなかこない。この時には海金剛周遊をあきらめていたが、乗り場だけでも確認しておこうかと行ってみることにする。
通りを歩いて駐車場の向こうの船乗り場に向かう。途中には給水タンク付のプランターがあるが、この熱波でどれもこれも枯れかけている。海金剛だけなら1時間弱の周遊なのだが、どうも外島がセットになって3時間ほどになっている。おまけに自然とミスマッチの人工物が散在するだけの外島には4500wもの入湯料を取られるのである。もう17時半なので、出港する船はないだろう。実際、チケット売り場には客はいなくて、職員が床掃除をしている。乗り場のベンチにはまだ人がいるが、左の写真のようにのどかな光景だ。
そこの三叉路の対面に文化会館も兼ね備えた?ホテルアートがある。そこにバス停があるので、対面のここにもバスが停まるだろうと思っていたが、バスは停まる様子はない。向こうからは次の便のフェリーが入港してきた。仕方なくもとのターミナル前のバス停に戻ることにする。しばらく待って、18時10分バスに乗る。方向は間違いないと思うが、行き先に古県の字を確認して、900wを支払った。席もちょうど一つ空いていた。まずこの島の主産業である造船の拠点である玉津に向かう。
巨大なドックや高層アパートが海沿いに並び壮観な街だ。ちょうど勤務が終わって多くの従業員が造船所から退社している。道も混み出してバスも遅々として進まない。
玉津の街を過ぎるて小さな峠を越えると、延草というのどかな田園風景が広がる地区を走る。美しい棚田が広がる田舎通りだ。そのうち家が多くなってきて、向こうに街が見えてくる。そして写真のようにやっと日が向こうに見える街に落ちるころ、古県に入る。バスはターミナルに滑り込む。
すぐに統営行きのチケットを2100wで買う。乗り場に向かうと、ちょうど目の前を19時10分発のバスが出発してしまった。次は19時18分にバスが入ってきたのでそれに乗り込む。すぐにバスは出発する。街の出口に、繭のようなマスコットの像がある。特産品は柚や海産物だが、これは何をデザインしたものだろうか。昔は養蚕が盛んだったのだろうか。
2006 08/10