関空の左端に大韓航空受付がある。荷物をX線に通す。今回は冬山なので前と違っていろいろと心配なものがある。ここでまず、問題発生。一番小さいコンロと寒冷地用ガスボンベを二つ入れていたのだがこれが引っかかった。ボンベ類の持ち込みは一切禁止なのだそうだ。その場で廃棄依頼書を書いて取り上げとなってしまった。料金は入らない。
次にカウンターで荷物を預け、座席は空いていたので窓際にしてもらった。不思議なのは前回の福岡空港と違って、並ぶことがない。聞くと受付は40分前までだそうだ。客の数もそうだが、行き先も観光地済州だから、ややこしいことはないので、ゆっくりなのかもしれない。
次にセキュリティチェックである。一応通過だが、何か申告するものはないかと言われて、折り畳み工具に3cmほどのナイフがあったのを思い出して、一応言ってみた。するとやっぱりだめみたいで、住所と名前まで書かされて別の袋に入れられてしまった。係り員は、それを「ナイフ」と呼んでいたが、基本的にはペンチのキーホルダーで、おまけみたいにドライバーやナイフがついたものなのである。まあいいや、今度もいろいろと試してみよう。
ほとんど他には誰もいない状態で、出国審査を受ける。しかしどこへ行ったらいいのだろう。搭乗券の乗り場の番号の案内をたどり進む。するとどうもシャトルに乗るらしい。さすが関空だと、喜んで乗る。でも、ほとんど人がいないので心配でもある。大韓航空の22番搭乗口はすぐに分かったが、待合室には全く誰もいない。かろうじてテレビだけついているが、売店もまだ閉まっているし、係員も全くいない。本当にここでいいんだろうなと不安になる。フライトまで1時間30分あるので、その辺をぶらぶらする。8時半くらいからは免税店や土産物屋も開き始めたが、持っていって役に立ちそうなものは何もない。
8時半くらいになると、さすがに客がぽつりぽつり集まり始めた。9時前に搭乗が始まる。最初は待合室横に見えているジャンボジェットかと思っていたが、待合室からは見えにくい奥の飛行機にみんな入っていく。座席に着くとちょうど左翼のちょっと前の窓際でエンジンの目の前だ。シートベルトをして離陸を待つ。