五色温泉
五色の坂を下っていくと、ホテルが見えだした。ホテルのすぐ上にも併設の建物がある。その建物には六角形の建物もあるので、ここが温泉施設の可能性もある。その建物に入っていって見渡すが、よく分からない。ロビーの中央にこのホテルの日本語のパンフレットがあるのに気づいて、一枚もらう。フロントで「ヨギヌン・オセクオンチョンイエヨ?」と聞くと、ここではないとのこと。フロントの案内が玄関まで出て、下の建物を指して英語で説明してくれる。そこから駐車場に下り、ホテルに歩いていく。
どうもホテルの前から地下ガーデンへ降り口があって、そこから入れるようになっている。そこから温泉にいけそうだが、せっかくだから正面玄関からホテルに入っていく。広いロビーを横切り、フロントで五色温泉について聞いた。どうも日本語は通じないみたいで、正面のエレベーターでいけといっているようだ。エレベーターに乗ってみると、地下は三階まであるようだ。たしかフロントでは「イー..」と言っていたようだからと、二階で降りてみる。
そこには売店と食堂があって、横に温泉へのカウンターがあった。「オンチョン・オルマエヨ?」と聞くと、カウンターの女の子が「ロクセンウォンデス」と答えた。ロクセン?..ロクセン?えっどういうことだ?と、ちょっとびっくりしたが、すぐに日本語だ言うことに気づいた。韓国語だと思って聞くと、日本語でも分からなくなるらしい。韓国の一般の銭湯が3000w位(愛媛県の銭湯と同じだ!)だというから、ホテルの温泉としてはとても安い?..。「ユクチョノン」と確認して、6000wを支払ってチケットをもらい、男湯だと思われる方に入場した。
入口には人はいなかったが、靴磨きがある。脱衣場のフロントにチケットを渡し、ロッカーの鍵を受け取る。服を脱いでロッカーは縦長の大きいものだけれど、さすがにザックが全て入るというわけには行かない。貴重品はロッカーに入れ、ザックは置き引きに対して少しでも安全なようにフロントの正面のベンチに置いた。
浴室は広く、さまざまな浴槽がある。入口は二つあり、片方にはタオルも用意してある。床の多くには緑のでこぼこのプラスチックマットが敷いてあって、ツボを刺激してくれるのだろうが、痛くて仕方がない。中央に五色温泉と茶を入れた浴槽、右には水、湯、熱湯の順にカーボネートホットスプりング(炭酸泉)の浴槽が並び、その奥にマッサージ室がある。中央奥には、深さ20cmほどの玉石を敷いた歩き湯?があり、その横が洗い場になっている。左にはサウナと湿式サウナがあり、その向こうに水の打たせ湯(韓国では打たせ湯?は水風呂で、滝をイメージしているのであろうか)、水風呂がある。奥にもスペースがあって、そこで寝転がっている人がいる。全体的に薄暗く、天井と壁の所が岩風呂風につくってあることもあって、穴蔵的温泉の趣である。衝立で囲われたマッサージ室には誰もいなかったが、そこから外の庭に出れそうだ。出てみると簡素な庭はあるが、期待した露天風呂は無かった。
あれっ脱衣場に帰ってびっくりした。フロントの前に置いたザックがない。やはりちょっと不用心だったか..。とかなり覚悟してフロントに向かった。と、柱に私のザックがもたれかけてあるではないか。どうもベンチに置いてあったザックを職員が移動したらしい。ベンチに座る人はほとんどないのだが..と思いながら、ホッとしたのであった。自販機でジュースを飲み、着替えて五色温泉を後にした。やはり地下から温泉へは行くらしい。
なお、ここの日本語のパンフレットをじっくり読んでみるとおもしろい。おそらく日本人に確認してないのだろう。・・・・・・・・・・・・・・・・・
さてこれから五色薬水とやらを見に行こうと、ホテルの前の道を下る。やがて道は左右に分かれる。案内地図もあって、どうもどちらに行ってもいいようだが、とりあえず奥になる右の道を下ることにする。
2002' 8/26