釜山にて 

 亀明駅から中央洞までは2区間だから800Wだ。釜山の地下鉄の切符販売機は最初にこの金額のボタンを押す必要がある。まず西面まで行って、乗り換えて中央洞を目指す。釜山に関する資料がなかったので、国際フェリーターミナルにパンフレット等をもらいに行くためだ。ここの外国人インフォメーションには、人気はない。今まで参考にしていた釜山の案内の冊子はないので、とりあえず釜山の案内地図をとって出る。この一番人の出入りが多いときに、入口付近の歩道をいっぱいに使って辛ラーメンや真露、サンなどの積み卸ししている。
 歩道橋から右上の写真の釜山の中心街を眺めながら、以前にパクさんに教えられていたLGビルに行って、パソコン類を見て回る。中古もあるようだが、値札がないので相場がわからない。同じようなパソコンの専門店は1階と2階のフロアにずらりと並んでいる。これが韓国式のパソコン販売店なのであろう。
 おなかもすいたので、地下街に降りる。地下街の中に写真のような食堂があったので、昼食を食べることにする。いろいろ検討したが、結局冷麺を注文する。すぐに来た冷麺は氷の入ったスープの中の麺玉の上にネギや海草、卵やキュウリの千切りが写真のようにうずたかく積み上げられている。タクアンとオイキムチが付いて、普通の?はさみが添えられてあった。いかにも韓国風の冷麺だが、麺の量も少なく、ミッパンチャンももの足らない。やはりソウルと釜山の繁華街の食堂は期待できない。
 次に竜頭山に登ってみる。「ピアノ」の家があるような気がしたが見つけることができなかった。日も傾いた公園には,左の写真のように多くの親父が集結していた。そして碁や将棋を打ったりそれを冷やかしたりするのである。特に木陰のベンチは大盛況でかなり盛り上がっている。その傍らに、右写真の鳥かごを置いて商売?をしているアジュマに目がとまった。セジョム500Wと書いてある。小鳥売りかと思ったが、それにしては安い。後で調べるとそれは鳥占いだったようだ。昔日本の縁日でも、ヤマガラにおみくじを引かすのがあったが、そんなものだろうか。一度試してみたいものであるが、そのときはそこまで考えられなかった。エスカレーターの階段で山を下りる。
クドレコードに入り、「雪だるま」OST1100Wを買う。さらに地下街に降りて、BoA、オールインOST、冬ソナOST、シュリのVCD、合計8500Wを、サゲヘジュセヨの連発で4100Wにまけてもらって買う。さらに他の店で日本の映画「ラブレター」VCD印の新CD、時越愛(イルマーレ)と猟奇的な彼女のVCDを合計1万Wで購入する。
 後はおみやげなんかも買う。軽くてかさばらないものということで職場にはワールドカップの記念を買う。韓国の花札と、別府の韓国料理店「コブクソン」へのおみやげとして亀甲船関連のものを国際市場を回って探す。そんなものあふれるほどありそうなものだがいっこうに見つからない。暗くなって国際市場も閉める 店もでてきだした。
 この時間になると、写真のように光復路には、各種の屋台が営業を始めいていてにぎやかである。ソラとキンパプを買うが、値段は各3000W。1年で1.5倍に跳ね上がっている。再び地下街におりて歩いていると、やっと亀甲船ものを見つけた。昔の500W紙幣(亀甲船とイスンシン)である。これを3枚買う。そして8時半、地下鉄で宿に向かう。
 9時15分頃に亀明駅に着き、例の道を通って帰る途中、チェックしていたスーパーが開いていたので、Hite(ビール)とドンドン酒とC1(焼酎)とバナナ牛乳を買い、亀の案内で迷うことなくモーテルに到着する。
 帰って、テレビをつけると「ピアノ」をやっている。ヤクザを殺す中盤のハイライトシーンである。やはり、釜山といえば「ピアノ」である。その後、初級漢文などのマニアックな番組を観ながら、データを整理する。KBSにすると写真のように「冬のソナタ」のNGをやっていた。それをつまみにこの旅行最後の、夜の一人酒盛りにシフトする。そのうち画面は「夏の香り」になった。今回の山行の関連ドラマであるが、残念ながら徳裕山での出会いのシーンではなかった。そのうち台湾のドラマ「花よりダンゴ」なんかもやっていたが、それらを観ているうち、0時を回り寝てしまったようだ。
   2003 08/19