金海空港 

 出発の時間まで90分あるが、手続きが始まったので、搭乗券に引き換えに行く。窓側の席は非常口のところしかないというが、むしろ何かあったときにいいし、足下がゆったりしているので好都合だ。ということでその席をとる。ボンベ、発火物、ライター、ナイフなど危険なものがあるかと聞かれた。よく考えると、ライターが一つ入っていたが、面倒くさいので「ない」と言って、荷物を預かってもらう。
 12000Wの空港使用料を支払い、ほとんど手ぶらで出国審査へ..。出国ロビーは結構広く、免税店や土産物屋がたくさんある。時間もあるので店内をぶらぶらし、手元に残っている18万Wのほとんどを使って土産を買った。金額はUSドルで表示されているので、値段を聞くとわざわざ韓国語で聞いても円で答える。ウォンしか持ってないし、頭も韓国語モードになっているので頭が混乱する。そこで韓国語(W)で言い直してもらう。
 11時20分、福岡行きKE783の搭乗30分前になったので、待合い席についてテレビでも観ることにしよう。掲示板は写真のように表示され、やがて出発時間が近づいても搭乗のアナウンスがない。15分前になると多くの客がキョロキョロし始めた。出発時間の10分前になって、やっと、悪天候のために1時間50分出発が遅れるというアナウンスがあった。文句を言っても仕方ないので、スマートメディアの画像を出してメモをとる。しばらくすると、大韓航空からサンドウィッチとジュースの差し入れが写真のように配られた。その後もコーラ、ジュース、ミネラルウォーターのペットボトルが出され、誰でも自由に飲んでくださいという。これって、周りの店の営業妨害になるのでは?
 13時18分、乗務員が機に乗り込む。その後すぐに車いすの客が搭乗する。13時35分、一般客の搭乗が始まると、待ちくたびれた客があっという間に長蛇の列を作る。席が決まっているのだから、待合室の広いイスで待つ方が楽なのに...といつも思う。列がなくなってから、私も搭乗ゲートに向かう。ターミナルから出たところにバスが待っていて、それに乗って機に向かう。私も飛行機はタラップで乗る方が気分が出る世代である。登り切ったところで振り向いて、写真の空港ターミナルを振り返る。これで韓国ともさらばだ。
 非常口のところの座席に着く。足下がゆったりしているので快適だ。ここの席に座った人には、スチュアーデスが、非常口の開き方について特別に指導する。いよいよ離陸の時間になったようだ。そこで気がついたのだが、非常口の席の向かいの席は離着陸の時には、スチュアーデスが座ることにある。何とかなり近い距離で向かい合わせで座るのである。彼女は慣れているのだろうけれど、対外の客は目のやり場に困る。スチュアーデスは大女が多いのでなおさらだ。
 14時10分、2時間20分遅れて金海空港を離陸する。今日の朝は小雨が降っていたが、天気はだいぶ回復して青空も見えている。距離も軽度も近い福岡の天気もそう変わったものではないはずだ。(30分後、実際に確認した)という状態で、天候が悪いと言うことで2時間も遅れるのか。少なくとも他国機は定刻に発着しているのである。後から確認した情報によると、昼頃中国からの訪問団(ユニバーシアード?)が到着している。その団の保安と歓迎行事(または中国の天候不順による遅れ)によって、都合のつくこの大韓航空機が影響を受けたのではないだろうか。それならそうアナウンスすればいいのに...。 

   2003 08/20