ムエタイの試合は16〜20時である。ルンピニー・スタジアムは、冷房の効いていないファンの回るスタジアムで、活気と様々な人の人生が見え隠れする独特の雰囲気がある。初めのうちはほんの少年の殴り合いだが、メインイベントはさすがに迫力もある。グラブなしの型の試合もきれいだ。場を盛り上げ、祈りの伴奏をする演奏家達、テレビ撮影や現地でのばくちは、前半の予測しにくい試合が盛り上がっている。特等席なので選手の控え室にも入っていける。娯楽の増えた現代では、ムエタイも生き残りが大変だ。今では3F席は使われず、客席も半分くらいである。
この日は、泥棒市場も開かれる。地下鉄に乗って駅に向かい、中華街あたりの屋台で腹ごしらえをする。そこから泥棒市場を見てまわる。まさに何でも市だ。そんなことをしている内に夜も更けてきた。そろそろバンコクともおさらばの時間だ。電車で空港に向かう。空港では残ったバーツを処理し、それでも残ったお金でおみやげを買う。本当に空港の品物は高い。
1月8日 帰国 エピローグ 深夜1時、飛行機に搭乗し福岡へ向けて出発する。 午前7時過ぎ、無事福岡空港に着陸する。