評価としては、とりあえず、山行の困難度☆(アプローチと難易度の評価)と、満足度★(山行の充実度の評価:共に五つ星が最高)もつけているので、参考にしてください。
山 名 |
地域 |
難易度 満足度 |
登山日 標 高 |
備 考 |
雪岳山B |
江原道 |
☆☆☆☆☆ ★★★★★ |
2002.08 1708m |
金剛山と並ぶ岩峰山塊の名山であり、登山をする韓国人に最も人気のある山である。岩の渓谷を登り切った山頂部は、一転してピラミダルな展望の尾根歩きとなり、いろいろな楽しみ方ができる。私はこの山に2度訪れた。1度目はメインルートで一泊して最高峰に登頂して五色温泉に下り、2度目はケーブルルートで大滝巡りをした。この山には独自の観光団地が形成されていて、韓国で最も多くの山の楽しみ方ができる山塊であろう。
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五台山H |
江原道 |
☆☆☆☆ ★★★ |
2002.08 1563m |
江陵から行けると思っていたが、その西の珍富という街からバスが出るというのでそこで泊まった。そこから登山口まではバスが通うが、私は早朝、タクシー(オフロード)でアプローチした。ガスで展望のきかない山頂部にはシマリスが戯れていた。標高はまあまああるが、登山道は単調である。それよりも信仰の山としてのお寺参りに意味があるようだ。中国の名山:五台山の韓国版である。
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漢拏山D |
済州島 |
☆☆☆ ★★★★ |
2002.12 1950m |
言わずと知れた韓国の最高峰である。九州に対する宮之浦岳のようなものであるが、この山は済州島のどこからでもなだらかな盾状火山として展望できる。登山規制されていることが多いのだが、運良く登頂することができた。ほとんどがなだらかな森林歩きであるが、アプローチにも登頂にも時間制限があることを知って計画する必要がある。
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城山日出峰 |
済州島 |
☆ ★★★ |
2002.12 180m |
火山の噴火口がそのまま、王冠のような形で海に突き出た半島となっているおもしろい山である。標高からいうと山というより岩塊であるが、眼前に見れば登頂意欲をそそられる。名の通り、日の出展望の名所であるが、残念ながらご来光を見ることはできなかった。毎日のように早朝登山者が絶えないようだ。 |
儒達山 |
全羅南道 |
☆ ★★★ |
2002.12 228m |
この山は、山と言うより丘であるが、木浦中心地からすぐに歩いて登れる距離にあるので、木浦の街を訪れたらぜひ登りたい山である。「木浦の涙」にも歌われるように、この山から栄山江を見下ろせば、この韓国の南の果ての港町の旅情が味わえる。登山道には街灯があり夜も散歩できるようだ。
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金井山 |
釜山周辺 |
☆☆☆ ★★★ |
2002.12 802m |
釜山の裏山といえる山塊で、南東部は金剛山を思わせる?とのことである。山がすり鉢状でここには城壁が築かれ、日本に対する本格的な山城であったようだ。稜線は崩れかけた城壁歩きで展望もよく、歴史を想うハイキングには最適だ。
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智異山@ |
南部主稜 |
☆☆☆☆ ★★★★ |
2003.08 1915m |
韓国本土の最高峰にして、昔から最も深山幽谷という言葉が似合う山である。漢城から離れているため、多くの反政府分子が潜伏する山としても有名である。アルプス風の稜線歩きができる韓国で唯一の山だが、予約が必要である。私も山頂小屋でまさかの宿泊拒否(日本では法的にできない)にあい、夜道を下山するはめになった。
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馬耳山 |
全州周辺 |
☆☆ ★★★ |
2003.08 678m |
韓国のおもしろい山容の山といえば、多くの人がまずこの山をあげるであろう。まさに馬の耳のような奇異な山様は、眺めるだけでも楽しい。標高の高い雌馬耳峰だけが登山の対象となる。麓の塔寺の石積みも有名である。
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徳裕山G |
南部主稜 |
☆☆☆ ★★★ |
2003.08 1614m |
韓国最大級の自然保養地である茂朱リゾートの裏山であり、まあまあの高度と高山植物、九千洞渓谷を合わせ、韓国を代表する総合リゾートエリアの山となっている。ガスが出て展望はきかなかったが、ハイキングとしては最適の山であろう。
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伽耶山F |
南部主稜 |
☆☆☆ ★★★★ |
2003.08 1240m |
世界遺産海印寺を麓にもつ、そこそこの高度感のある山である。大邱からも近いので、観光と登山をかねる者には最適の山であろう。山頂部の岩山、途中には磨崖仏もあってまあまあ楽しく登れる山である。私は下山時に大雨にあってもう少しで増水した川で足止めされるところだった。
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摩尼山 |
江華島 |
☆☆ ★★★★ |
2003.12 469m |
韓国の国体の火をともす壇のある神話の山である。そう高くないのですぐに登れるが、縦走もなかなかおもしろい。展望もよく手軽な山行にはおすすめの山である。
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落照峰 |
江華島 |
☆☆ ★★★ |
2003.12 350m |
この山の山頂近くにある積石寺のすぐ西には落照台という落陽の展望台があるが、そこからさらに少し登った山のピークがこの峰である。まさに360度の展望で、夕日はもちろん遠く北朝鮮の山々まで展望できる。
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鞍山 |
ソウル周辺 |
☆ ★★ |
2003.12 296m |
ソウル西北部の人々にとって最も手軽に登れるハイキングのための山である。登山口も無数にあり、山頂は、ソウル市街の展望もよい。
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仁旺山 |
ソウル周辺 |
☆☆ ★★★ |
2003.12 338m |
北岳山の尾根から盛り上がった坊主岩といった感じの山で、登山路に沿って城壁が続いている。大統領官邸の裏山にあたるためか、物々しい警備がなされて下り登山の時間制限もあるようである。
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道峰山 |
ソウル周辺 |
☆☆☆ ★★★★ |
2003.12 740m |
ソウルの後ろの北漢山の北に連なる岩山がこの道峰山である。北漢岳以上に岩峰が特徴的である。低い山だがバリエーションルートも多く、山容もピラミダルで、味わいの深い山行が期待できる。
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水落山 |
ソウル周辺 |
☆☆☆ ★★★★ |
2003.12 638m |
道峰山の向かい側にあるやはり花崗岩質の岩峰である。標高も低いが、岩よじりも経験でき、展望もよく、縦走も味わいのある山である。ソウルの東にあるため午前中は京城平野?の展望がよい。私が登ったときには登山道の手すり工事が進んでいたので、だいぶ登りやすくなっているはずだ。南への縦走路は、軍事施設があって途切れる。
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南山 |
ソウル周辺 |
☆ ★★★ |
2004.01 265m |
ソウルタワーの建つ山で、まさにソウルのランドマークである。明洞からはケーブルも通じており手軽に登れる。私は正月元日に登ったが、日の出を待つ人でごった返していた。最初に韓国に来たとき予定になかったが、教員であることを知ったガイドのお薦めで、この山にある安重根記念館見学をさせられた。テロリストを英雄視することの少ない多くの日本人には理解できないだろうが、韓国では彼は愛国の象徴なのである。
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聖人峰 |
東部地域 |
☆☆☆ ★★★ |
2004.08 984m |
日本海(東海)の沖にある国際的にも重要な孤島がウルルン島である。この島の中央部にある最高峰がこの山である。海岸の奇岩もさるところながら、標高こそ低くとも豊かな自然に恵まれた、ぜひ韓国で訪れたい名山である。頂上からは島の奇岩や隣の竹島、そして独島(日本でいう竹島)への展望を期待するが、木々があってほとんど展望はきかなかった。独島展望のポイントは島の各所にある。
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太白山 |
東部地域 |
☆☆☆ ★★★★ |
2004.08 1568m |
高山植物と朱木を巡りながらの尾根歩きが楽しい貴重な1500m越える大きな山塊である。登山道は単調だが山頂部にはいろいろな祈壇があり、信仰の山であることがわかる。この山名を冠する?「太白山脈」という著名な小説や映画があるが、太白山脈というのは韓国中心部の主稜山脈のことで、作品の舞台はもっぱら智異山周辺である。
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小白山M |
東部地域 |
☆☆☆ ★★★ |
2004.08 1439m |
名前からも標高からもあまり期待できそうにない山だが、太白山から続く山脈を形成していて、山頂部の稜線は森林限界?が低いのか、展望の良い快適な尾根歩きとなる。ピラミダルな最高峰が特によい。
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慶州S |
**** |
☆ ★★★★ |
2004.08 *** |
慶州は都市全体が「屋根のない博物館」と呼ばれる文化遺産が散在している古都で、韓国人の多くが修学旅行で訪れているようだ。仏国寺等の仏教文化と古墳公園、瞻星台という韓国のいうところの世界最古の天文台を観て歩いた。素朴な土塀や人なつこいシマリスなど、ぼんやり歩いても楽しい。
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曹鶏山 |
全羅南道 |
☆☆ ★★ |
2004.12 884m |
韓国の三名刹の一つ、松広寺に行けば、その裏山のこの山に登るのも趣がある。しかし、山登りを目的に行くほどの山ではない。なだらかな尾根歩きはハイキングの山としてはいいかも。
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月出山N |
全羅南道 |
☆☆☆ ★★★★★ |
2004.12 809m |
標高も低くほとんど期待しないで登ったが、いい意味で予想を裏切ってくれる山であった。このページの写真でも分かるように山容がすばらしく、韓国南部を代表する岩峰だと認識させられた。展望の良い尾根歩きは日本アルプスを彷彿とさせる楽しい山行となる。西から東の天皇峰への縦走がおすすめである。
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北漢山J |
ソウル周辺 |
☆☆ ★★★ |
2005.01 837m |
世界で最も一地域に登山者が密集しているという韓国を代表する山である。ピーク周辺のピラミダルな岩峰と城壁のある快適な尾根歩きの楽しいピクニックの山で、ソウル周辺至る所に登山口があり、バリエーションルートも無数にある。北登山口からマッコルリ片手に登り、多くの人と共に新年を迎えた。ハイカーあふれるこの山をなめていて、酔っぱらって最短コースで下ろうとして、途中、登りしか使われないマニアックなコースだと気づき、命からがら引き返して一般ルートで下山した。
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雉岳山K |
江原道 |
☆☆☆ ★ |
2005.08 1288m |
原州というそれこそマイナーな都市の名山であるが、標高といい登山路といいそう魅力的な山ではない。展望もそんなに良いというわけではないので印象も薄い。
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水安堡温泉L |
月岳山麓 |
☆ ★★ |
2005.08 *** |
この国立公園は、月岳山で当初は登山計画をしていたが、結果として時間がとれず、山麓のこの温泉地に行った。名物のカワニナの入った鍋を食って温泉につかって帰った。
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俗離山C |
大田周辺 |
☆☆☆☆ ★★★★ |
2005.08 1058m |
アプローチも長く、名前の通り世間から隔絶した雰囲気を味わえる山である。登山口には観光団地が形成させていて、韓国の横綱クラスの山であることが想像できる。しかし、マイカーブームでこの観光団地は存亡の危機が迫っている。標高こそそれほどではないが、のこぎりの歯のような岩峰を辿る尾根歩きは楽しい。観光団地の銭湯につかって帰った。
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鶏龍山A |
大田周辺 |
☆☆☆ ★★★ |
2005.12 845m |
韓国に多いU字型の岩峰群の典型的な山塊。楽しい展望のやせ尾根歩きが楽しめるが、最高峰付近は登山禁止になっているのが残念。
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内蔵山E |
全州周辺 |
☆☆☆ ★★★ |
2005.12 763m |
馬蹄形の岩山が立ち並ぶ韓国らしい岩の名山。山頂直下の尾根まで行ったが、大雪だったのでその時の装備を考えて引き返した。ケーブルも休みになっていたが、麓の観光案内所ではそれは把握できていなかった。
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扶蘇山 |
大田周辺 |
☆ ★★★ |
2006.01 106m |
百済の最後の都、扶余の山城である。古墳や追いつめられた姫たちが飛び降りた崖など、伝説の史跡の残るハイキングに最適な小山である。崖の下には船着き場があり、百済王朝の悲話を聞きながら観光することができる。
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公山 |
大田周辺 |
☆ ★★★ |
2006.01 m |
百済の都のあった古都の中心部にある小山をつかった典型的な山城である。各所に立派な城壁や史跡の復元が進んでおり、なかなか見応えがある。入園料のいる入口といらない入口があるようだ。
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南漢山 |
ソウル周辺 |
☆☆ ★★★ |
2006.01 498m |
ソウルの郊外にある本格的な山城である。馬蹄形に500mほどの山が連なり、主峰の清涼山は498mである。南漢山城という山城としてみるとなかなか味わい深い。私が登ったときはガスが出ていたが、ソウルの南なので、展望も良いに違いない。バスが頂上近くまで通っている。
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駱山 |
ソウル周辺 |
☆ ★★★★★ |
2006.01 129m |
私はソウルに行くとよくこの駱山に登る。東大門から続く大学路を少し登り右手にある尾根にとりつく。そこは城壁が頂上まで続くソウルの絶好の展望公園なのである。特に夜景は絶品で、城壁沿いに尾根を登っていくと南山タワーとソウルの壮観な夜景が広がってくる。頂上は広い公園になっていて、朝になると近辺の住民が集まって体操をする。まわりは、ドラマでおなじみの屋根部屋なぞのある古い家屋が斜面上にへばりつくようにある。実際この公園と周辺の家は、数多くの韓国ドラマのロケ地となっている。私は公園のベンチで一夜を過ごしたこともある(笑)。
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南望山O |
統営市街 |
☆ ★★ |
2006.08 72m |
統営湾を見下ろす小高い丘。それが標高72mの南望山である。韓国では節操がないと思うほど至る所に現代彫刻のオブジェが居座っている。これは政策だったようだが、この山は特にそれが多い。そのような芸術は、私には韓国の文化的水準を引き上げるとは思えないが、どうも住民にも見向きもされない状態である。それよりも港と多島海の展望と市民体操の場としての価値がこの山にはあるようだ。 |
周王山I |
安東南東 |
☆☆☆ ★★★ |
2006.08 720m |
蔚珍原発の見学後、もらったたくさんのお荷物の資料を持って登ったのが周王山(720m)である。ここは、登山というより、登山道沿いの渓谷美と自然を楽しむ国立公園である。岩峰は、韓国三大岩山だそうで、新羅時代に、「周王」と自称する男が乱に破れ、隠れ住んだ山だそうである。多くの人が納涼のため?に押しかけていた。 |